主要製商品
腎・透析領域
腎・透析領域では、主にCKD(慢性腎臓病)に関連する製商品を扱っています。
2020年12月に発売した「エナロイ錠」(腎性貧血治療薬)はCKD患者さん(血液透析・腹膜透析・保存期腎不全)の貧血状態を改善する経口剤で、2019年のノーベル医学生理学賞で注目を浴びた「低酸素誘導因子(HIF)」を安定化させるという、従来の治療とは異なる仕組みで赤血球増加を促す治療薬です。
2014年5月に発売した「リオナ錠」は「慢性腎臓病患者における高リン血症の改善」と「鉄欠乏性貧血」の2つの適応症を有する薬剤です。高リン血症治療剤としては、国内初の鉄を主成分とするリン吸着薬であり、食事由来のリンを体外に排泄することでCKD患者さんの血中のリン濃度を低下させることが認められています。2021年3月に効能又は効果の追加承認を取得した鉄欠乏性貧血治療剤としては、鉄欠乏性貧血患者さんのヘモグロビン値及び血清フェリチン値を上昇させ、貧血改善効果及び 鉄補充効果が認められています。
2009年3月に発売した「レミッチカプセル」(経口そう痒症改善剤)は、透析患者さんの既存治療抵抗性の痒み(従来の止痒薬では効き目が不十分な痒み)を改善する選択的オピオイドκ(カッパ)受容体作動性の経口剤で、透析患者さんにおけるそう痒症治療薬として高い評価をいただいています。
また、2017年6月に発売した「レミッチOD錠」は、水あり、水なし、どちらの服用も可能であることから、高齢者など嚥下機能が低下している患者さんや、水分摂取の制限が必要とされる患者さんの利便性が向上し、服薬コンプライアンスの向上にお役立ていただいています。
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- エナロイ錠
- 腎性貧血治療薬
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- リオナ錠
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高リン血症治療剤/
鉄欠乏性貧血治療剤
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- レミッチ
- 経口そう痒症改善剤
皮膚疾患領域
皮膚疾患領域では、アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬など皮膚疾患の治療に関連する製商品を扱っております。
2020年6月に発売した「コレクチム軟膏 0.5%」および2021年6月に発売した「コレクチム軟膏0.25%」は、細胞内の免疫活性化シグナル伝達に重要な役割を果たすヤヌスキナーゼ(JAK)の働きを阻害し、免疫反応の過剰な活性化を抑制することでアトピー性皮膚炎を改善する、世界初の外用 JAK 阻害剤です。
2021年3月には、小児患者に対するアトピー性皮膚炎を適応症として「コレクチム軟膏0.25%」の日本国内における製造販売承認を取得、併せて「コレクチム軟膏0.5%」の小児患者に対する用法及び用量に係る製造販売承認事項一部変更承認を取得しています。
また、2023年1月、添付文書に6ヵ月以上2歳未満のアトピー性皮膚炎患者を対象とした臨床試験成績を追加しました。
2024年10月に発売した「ブイタマークリーム1%」は、リガンド依存性転写因子である芳香族炭化水素受容体(AhR)の活性化を介して、様々な遺伝子発現を調節することによってアトピー性皮膚炎及び尋常性乾癬の症状を改善する治療用AhR調節薬です。
「アンテベート」は、軟膏、クリーム、ローションの3種類の剤形があり、アトピー性皮膚炎や接触皮膚炎などの皮膚疾患に対して、炎症を抑えることで症状を改善する薬剤です。剤形が3種類あることにより、疾患、部位、症状によって使い分けが可能です。また、基剤の品質向上にも力を入れ、使用感をより良くするなど患者さんのQOL(Quality of Life)の向上に取り組んでいます。
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- コレクチム軟膏
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外用ヤヌスキナーゼ(JAK)
阻害剤
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- ブイタマークリーム
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アトピー性皮膚炎治療剤
尋常性乾癬治療剤
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- アンテベート
- 外用副腎皮質ホルモン剤
アレルゲン領域
アレルゲン領域では、約半世紀に渡りアレルギー疾患の診断・治療に使用される製品を製造・販売しております。2023年4月現在、68品目、37種の診断・治療用の製品を扱っています。
「シダキュア スギ花粉舌下錠」は、2018年6月に発売したスギ花粉症に対する舌下投与のアレルゲン免疫療法薬であり、成人および小児等において使用可能な速溶性の舌下錠です。
「ミティキュア ダニ舌下錠」は、2015年12月に発売したダニ抗原によるアレルギー性鼻炎に対するアレルゲン免疫療法薬であり、速溶性の舌下錠です。また、同剤は、2018年2月に小児適応に係る用法・用量の追加承認を取得しました。
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- シダキュア スギ花粉舌下錠
- アレルゲン免疫療法薬
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- ミティキュア ダニ舌下錠
- アレルゲン免疫療法薬